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亀岡的プログラマ日記

京都のベッドタウン、亀岡よりだらだらとお送りいたします。

ソフトウェアデザイン7月号が非常に良いという話。

今月のSoftware Designは非常に面白くてオススメです。

Vim/Emacsに目が行きがちなんでしょうが(これはこれで非常に良い記事)、アジャイル特集がとてもいいかんじです。著者はなんと「間違いだらけのソフトウェアアーキテクチャ」の著者、トム・エンゲルバーグ氏(ちなみに、イザヤ・ベンダサン的な意味合いで捉えるべきっぽいですね。某ゴッドハンドなんてどうやって原著から訳したのかと思いましたよw)

間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ―非機能要件の開発と評価 (Software Design plus)

間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ―非機能要件の開発と評価 (Software Design plus)

いきなり、

わしは講演も執筆も、それに最近のアジャイル信者連中も大嫌いだというのに、だ。

とまで言っちゃうのにはびっくりですが、20ページ弱の中に見事にエッセンスとガイドが詰め込まれています。基本的には手法やプラクティスを端的に解説して、さらに次に読むべき本を消化しているのですが、その解説はなるほどと思わせるものが多いのです。

個人的に、よくぞ言ってくれた、と思ったのはプランニングポーカーの項で

これは正確な見積りや、多数決を争うゲームではない。隠れたリスクや、簡単な解決方法や、経験上の話など、様々な意見を披露してコミュニケーションを取るゲームなのだ

とあったこと。
実際に(遊びではありますが)プランニングポーカーのワークショップをやってみて強く感じたことがこれだったので。仮に正確な見積りが出せなくたって、プランニングポーカーは価値あるものだと思いますよ。

それから、アジャイルの大規模化についてもなかなかに耳が痛いことを言っています。アジャイルがうまくいっている会社っていうのは、

「優秀な人材が適度な規模の開発しかしていない。うまく行って当たり前さ。」

という例が多いんじゃないのか、という話とか。まぁこれに関しては色々苦闘しながら導入している人を何人も知っているし、「当たり前」とは思いませんけどね。

一方で旧来の開発手法についてもバッサリやっていて

「じゃあ大規模開発についてもアジャイルを導入してもうまくいくの?」

「(略)そもそも問の立て方がでたら目過ぎだ。大規模開発はうまくいかないことのほうが多いくらいだ、アジャイルを導入してもなんていう問いかけは、アジャイルを導入しないと大規模開発がうまくいくみたいじゃないか」


他にも、アジャイルサムライにもあった「みんながこの働き方を望むわけじゃない」も正直に書かれているし、なかなかにフェアな書き方が貫かれています。最初に目にする資料としてもいいし、ある程度勉強してから見返しても気づきは多いですね。

最後に、意外な本がオススメされていたので。

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)


日本のもの造り哲学

日本のもの造り哲学

前者はチームビルディングや仕事への向き合い方の話、後者はややビジネスよりの話のように書評を読むと感じましたが、どんなものなんでしょ。とりあえず、興味深かったので買ってみましたよん。面白ければ感想書こう。