亀岡的プログラマ日記

京都のベッドタウン、亀岡よりだらだらとお送りいたします。

35歳がプログラマとしてきのこるためには(あるいはきのこらないためには)

スタッフ兼、一参加者として参加してきました。

仙石さん谷口さんのお話、かなり刺激を受けました。 エンジニアの心を持ちながら、ごくごく自然と、会社ではプログラミング一筋から徐々に離れていったお二人の経験談。でもそこに後ろ向きなところは一切なくて、「(詳細はぜんぜん違うとしても)こういうキャリアを積みたいなぁ」と、心から感じるものでした。

んで、まぁ個人的な感想です。

「35歳定年説」に思ったこと

最初に「35歳定年説」におもうことをざっくばらんに付箋に書いて、という流れだったので、そのとき書いたのは以下の様な話でした。

  • 35にもなってただコードを書いているだけじゃダメだよ、という意味じゃないかな
  • その年くらいには「+α」を探しておかないときっとだめなんだろうな、と。

最近ぼんやり考えていることを素直に言葉にした感じです。

なんだかんだいって、歳を重ねるに連れて、思考の「瞬発力」みたいのは落ちていきます。新しい技術も、もう最近は他分野に深く広がりすぎて、自分で全部追うのは最早不可能になってきました。最近の新人さんは、他所もうちも、圧倒されるくらいに優秀な人揃いで、プログラマとして心おられることがホント多い今日このごろなわけですよ。

だから、この2つは自分への問いかけ。

  • コードを書く能力以外に、なにか誇れるものあったっけ?
  • 他のエンジニアにはない(負けない)何か、僕もってたっけ?

"+α"を探す5年

そう、ほんとはこの話、インクリメントされた日に書いとこうと思ったんですけどね。まぁ、なんとなくズルズルきたので、今日書きますか。

今僕は、30なりたて(といってももうほぼ1/12消化されたのだけれど)なんです。大学の時のお馬鹿なコードはおいておくと、一応のプログラマとしてのキャリアは6年、といったところ。まぁそれくらいやっていると、嫌でも自分の限界くらいは見えてくるもんですよ。

それは、純粋なコーディングの能力でもあるし(まぁ精一杯高評価して上の下〜中の上、といったところ)、設計への閃きでもある。でも、何よりも僕が限界を感じているのはプログラミングがどれくらい好きなのか?というところだったりするんです。

コーディングはたしかに楽しいし、設計のブレークスルーはかなり麻薬的だし、どちらも楽しいお仕事ではある。

お仕事では、ね。

じゃあ、休みの日も暇を惜しんで自分のソフトウェアをバリバリ開発しているか?といえばそうではない。やっているとしても、それは純粋に「やりたい」というよりかは、自分のキャリアアップのために、自分がプログラマとして死なないために、やってる。

まぁ筋トレみたいなもんですよ。体力つけるために筋トレはやるけど、別に筋トレにハマっているわけではない、みたいな。

そんなわけで、僕はぶっちゃけ、「定年する人」だと思っています。すくなくとも、会社でのキャリアでは。無論だからと言って突然健康食品を売り始めたりするわけでもなければ、世界を旅するヒッチハイカーになるわけでもない(後者は結構魅力的だが)。

だから、定年したあとに、価値のあるエンジニアであるために、何かできることを探したい。自分が根源的に好きなこと、それをうまく転嫁できるようなそういう生き方を、これからの5年で試行錯誤しながらさぐっていきたい。

それは、「新しい技術への無限の興味」が転嫁できるような、技術よりのマーケットリサーチャー or プランナーのような仕事なのか

それとも、「人が楽しくやってるのをサポートしたい」というお節介根性が転嫁できるような、エンジニアの生産性向上・環境向上を推し進めるような仕事なのか

はたまた、「好きになったものを何とかしてシャブリ倒す」性質をうまく行かせるような、技術営業 or エヴァンジェリストのような仕事なのか

いや、きっと、他にも色々な事があるんだろうと思う。でもまぁ、とにかく、じぶんなりの"+α"を見つけていこうと思う。そういう決心をわりと強くもつことが、この勉強会でできた気がする。

それでも"プログラマ"でありたい

とかいいながら、いや実は"+α"という言葉に如実に現れているように、バックグラウンドでは、最低でも今の技術レベルを保っておくことが必要だろうとは強く思ってる。それは、「今の状態で勉強をやめて全然オッケー」ではなく、いまの傾きを保っておかないといけない、そういうふうに感じている。

技術的な向上心を失った瞬間に、レベルはもう目も当てられなくなるように下がっていくのは、手にとるように分かる。 コードは書き続けていないといけないし、いろんな分野の進歩を出来るだけ生で感じておかないといけないし、場合によっては自分でどんどん試していかないといけないだろう。試すことに関しては人の手を借りていく必要はあるとおもうけれどね。

まぁそれは、仙石さんや谷口さんがそうでるように、「定時後プログラマ」であればそれでいいんだろう。

それに、あれだ。少なくとも、毎年毎年、コード書くのは楽しくなってきているもの。

「みんながこの働き方を気に入るわけじゃない」

んで、最後にですね。

結局、「アジャイルサムライ」にもあるこの言葉は、引っかかる。

僕は、なんとか自分がいいエンジニアであるために、ちょっとあがいてみるつもりだけれど、そんなことに興味が無い人も、まぁいるわけで。

僕だって、もうちょっと自分の楽器の腕がよければ、会社はお金を困らない程度に稼げれば良くて、定時で帰って毎夜毎夜練習したりライブに行ったりして白い目でみられるようなエンジニアになっていたかもしれないし、もっと他のことに興味や才能があれば、そっちに熱中してたかもしれない。

いいエンジニアであることなんて、どうでもいい人だっている。

「そんなこと、考えちゃいますね」

帰り道、一緒に帰った先輩エンジニアに言ったら

「それはもう転職するしかないんじゃないですか?」

…ふーむ。

まぁ、そういう答えが、多いよね。本当に困ったときは、また考えるか。*1

*1:幸い、今はそんなエンジニアは周りには少ないので